【広島ハーネスの会 ふれあい交流会 2004】

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日時:2004年4月18日(日)

場所:「国民休暇村」広島県竹原市忠海町大久野島(おおくのじま) 瀬戸内海国立公園

参加:盲導犬12頭、ユーザー、ハーネスの会役員、ボランティアさん、一般参加者の総勢49名。


 さて、今年も春の恒例行事、日帰りの「ふれあい交流会」に参加した。
 この交流会は、早くも5回目である。つまり、5年連続の参加となるのだ。(パトリックとは4回目。)
 当日、4月中旬とはいえ、好天に恵まれ、上着のままでいると暑いくらいの陽気であった。
 今回も楽しく有意義なひとときを過ごすことができた。

 帰宅した翌日は、ちょっと疲れが残ったのか、交流会のことを書こうと思ったが、頭の中は「ピーマン」になっていた。
 次の日もパソコンの前で先日のことを思い出そうとしたが、「文」が全く出てこないではないか?

 久し振りに長文を書こうとしても、同じようなワンパターンになってしまいそうだ。
 うーん、何を書いたらいいのだろうか?
 いまだに頭の中は、「ピーマン」状態である。

 ちょっと、気を取り直してみることにしよう。
 パトリックに代わって書いてもらおうかな?
 パトリックは寝っ転がって、後ろ足で首を気持ちよさそうにかいていた。
 (ちょっと違うじゃん!?)

 三日後、やっとここまで書くことができた。
 あれっ! これじゃあ、いつまでたっても本題にはいれそうもないなあ。
 もともと、元来の筆不精なのだから開き直って書くしかないか。

 途中、色々と「のっぴきならない用事」が多く、約一週間、交流会の出来事について、何も書くことができない日が続いた。
 集中して書き始めたのは、9日後である。

 それでは、当日のイメージを思い出しながら本題に入ります。

午前9時、広島駅南口の音声時計の前に集合となっていた。
 私は、1本早いJRに間に合ったので、広島駅新幹線の北口の前のちょっと広い空き地で、パトリックの排便をさせた。大きいのも出た。
 これで、昼過ぎまでは安心である。

 その後、地下道を通って南口の集合場所に赴いた。
 「広島ハーネスの会」のKさんとHさんが「お早うございます」と挨拶をされた。
 私もオウム返しで、「お早うございます!」

 ユーザーのIさんも到着していたようであった。
 音声パソコンの話をしていたら、横からちょっと聞き覚えのある男性から声があった。
 今日の付き添いをしていただくのは、なんと、「広島ハーネスの会」の会長さんであった。もちろん、晴眼者である。

 9時10分、駅前のバス停から貸し切りバスへ乗車した。
 高速道路などを通って、1時間10分ぐらいで、竹原市の忠海駅前に着いた。

 11時 忠海港からフェリーで大久野島へ

★ ここで、本題から外れて階段物語を少し・・・。

 パトリックと一緒に生活して3年目の10月下旬、パトリックは、自宅の2階の階段から、初めて滑り落ちた。
 ずるずる、ズドーン!と。
 私は、幸か不幸か?階段の手すりを瞬間的に握りしめていたので、一緒には落ちなかった。
 その時、パトリックは、足が少し痛かったようであった。
 その後、大変な事態(階段恐怖症)となったのであるが、それを書くと、かなりの長文になるので、詳細は割愛する。

 それ以後、パトリックの寝床は、自宅の2階から、「さだかね商店」の事務所に引っ越しとなったのだ。
 階段の幅が1メートル以下で、つるつるしている場合、下りる時に非常に怖がるようになったのである。
 それ以前、こんな事は1回も無かったので対策に困惑していたのだ。
 幅の広い階段や石の階段は、恐怖感は無いみたいであったが、滑りやすい幅の狭い階段を下りるのが苦手になったのだ。
 あらゆる対策を試みたが、時間が解決するのを待つしかないようである。

 あれから半年になるが、まだ恐怖感を抱いているようなのが少し気になっていたのだ。
 ここで、本題に戻ります。

 フェリーに乗り込んだ際、上の客室へ昇る階段が狭かった。
 桟橋に着いた時の不安が頭の中をよぎった。
 しかし、私の不安は、一瞬に消え去った。
 その狭い階段を下りる恐怖感は無いかのようにスイスイと下りたのである。
 これは単なる偶然だったのか?
 それはさておき、まずは一安心というところであった。

 大久野島桟橋からバスに乗り換えて30分頃、目的地の「国民休暇村」に到着した。


私とパトリックの写真。
今回の写真につきましては、「ハーネスの会」の岡谷さんから提供していただきました。
交流会での服従訓練の写真。


■ 大久野島(おおくのじま)について

 瀬戸内海の島々を結ぶしまなみ海道から少しはずれた小さな島・大久野島が、まるごと休暇村になっています。
 船でしか訪れることのできない、周囲約4kmのアイランドリゾート。わずかな平地には南洋植物に彩られた芝生広場やグランドが広がり、小高い山を背に建つ本館も、海を見晴らし開放的。温泉も魅力です。 

 ほぼ全島が国民休暇村となっており、住民約30人は休暇村の従業員のみという島です。本土の小学校が放したというウサギが繁殖し、現在では約300匹にのぼるといわれています。

★館内施設
 レストラン、売店、ティーラウンジ、コインランドリー
★レクリエーション施設
 自然の小径、運動広場、キャンプ場、海水浴場
 テニスコート、レンタサイクル、プールなどがある。


午後12時、本館1階のレストランにて昼食。
 おいしいたこ飯・貝汁・ソバなどで舌鼓を打った。

 1時から本館前の広い芝生にて交流会。
 ボランティアさんとゲームや、盲導犬ユーザーによる隠し技などを披露した。

 この間、パトリックは、暑さのため喉が相当渇いていた。ちょっとバテ気味のようだった。
 気にはなっていたが、水を与える機会が無かった。(パトちゃん、ごめん!)
 以前から思っていたのであるが、4月中旬から10月までは、暑さ対策に水を与えることも考えておかないといけない。
 パトリック専用の水筒を、いつも携帯しておく必要性を強く感じた。

 2時半、帰路につく。自宅に帰ったのは5時頃であった。
 パトリックは、この夏(8月)で6才になる。
 一年ごとに「やんちゃ坊主」は、少しずつではあるが影を潜めてきたとは思う。
 昨年の階段恐怖症の方策を見いだすことができないでいる。自分の嫌悪感を引きずったまま、私の目標であった本物の信頼関係は、どんどん遠のくのであった。
 こうして、一歩前進、二歩後退の今日この頃であるが、明日から、新たな気持ちでやり直すしかないか?

 階段恐怖症、・・・。
 これは意外な出来事ではあったが、時間が解決するだろう。
 パトリックとは最初で最後のパートナーであるということは、今年から意識するようになった。
 階段恐怖症がきっかけでは無い。
 以前から思っていたのであるが、盲導犬を新規に持ちたいという希望者が約7,000人もいるというのに現行のユーザーが優先的に3頭、4頭、それ以上継続希望するケースが、それを阻んでいるのではと思われることに非常に疑問を抱いている。
 だから、私は1頭で十分すぎるくらいパトリックとの生活をエンジョイしている。

 なお、これは個人的な見解を記述したものであり、3頭以上のユーザーを責めるものではありません。
 何卒、誤解の無いようにお願いします。

 リタイアまでは必ず本物の信頼関係のパートナーとなっているだろう。
 この「本物の信頼関係」については、今回をもって封印します。

 あと4年余り、楽しく充実した生活をしたい。
 パトちゃん、その日まで・・・。
 これからもよろしくな!!


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