![]() (2009年) 日進月歩と言うべきか? 正に光陰矢の如しを実感しております。 このデジカメコーナーも早い者で、ファイナル・ページとなりました。 昨年中には、パトリックの沢山の写真を展示するつもりでしたが、相変わらずの多忙な毎日を過ごしております。 結局、思うようにはできなかったですね。 (汗) オリンピックイヤーの2008年、デジカメページをアップすることなくポッカリと空白になりました。 でも、ビジネスのHPは、毎月しっかりと更新を続けております。 * 以下、パトリックを「パトリ君」と表記します。
★ デジカメ写真について デジカメ撮影は、数機種の合計ショット数が、約16,000を超えました。 何故かカメラを手にすると、子供の頃に戻ったように純粋な自分がいます。 ファインダーを覗き、ぼんやりと見えるパトリ君。 8年余り撮影してきましたが、満足に写っているのは何パーセントあるでしょうか? でも、3割程度はしっかりとパソコンのハードディスクやDVDディスクに保存しております。 その中から、お気に入りの写真をちょっと引き延ばし、額に入れて事務所の壁などに飾っております。 また、パソコンのデスクトップ画面の壁紙にしていますので、パソコンを起動したら、いつでもパトリ君に会えます。
★ 最初で最後の盲導犬 盲導犬との絶大なる信頼関係を一度味わうと、ユーザーの多くは、リタイア後に新たな代替えパートナーを持ちたくなって、次の訓練を受け、2頭目、3頭目と盲導犬ユーザーを継続しているのが現状です。 それでは私の場合、どうするのかと言うと、パトリ君は、最初で最後の盲導犬ということです。 リタイア後は当然、白杖歩行になります。 何故、2頭目を希望しないかについて、四年前からの私の思うことを一つだけ記述します。 これ以外の理由については、控えさせてくださいね。 全国の盲導犬の総数は、約1,000頭ですが、盲導犬を持ちたいと希望し待ち望んでいる視覚障害者は、5,000人から7,000人とも言われているのです。 実際は、もっと多いかもしれません。 これに比較して、現在のところ盲導犬の育成などが、明らかに不足しているのです。 つまり、一盲導犬ユーザーが、いつまでも代替えをしていたのでは、新規の希望者には、なかなか巡ってこない場合があり、盲導犬の素晴らしさを経験することができないと思うのです。 この件につきまして、ファイナルページだからあえて記述しますが、私は継続しないことを前から決めておりました。 人それぞれいろんな意見もあるかと思いますが、少しでも多くの視覚障害者が盲導犬の存在と素晴らしさを認識し、前向きに歩行の自由を獲得することによって、自立と社会参加をしていただきたいと願っているのは私だけではないと思っています。
★ リタイアについて ずっと前からリタイアのことは頭の中にイメージしていましたが、2008年8月で10才を過ぎて一つの節目を迎えております。 パトリ君の引退を真剣に考えなくてはなりません。 昨年10月の下旬、九州盲導犬訓練センターから、リタイア担当の訓練士さんが自宅に訪問され、リタイアについての相談を色々としました。 2008年中に引退の花道を飾ろうと決めておりましたが、ちょっと訳あって、少しの延長をする事にしました。 ★ 2009年2月 リタイアに思う事 実は、今までのことを振り返りながら書こうとしているのですが、パトリ君の引退の時期というのに未だに実感が湧かないというのが正直なところであります。 でも、あと僅かで引退させます。 モチベーションを高く保って、これまでにあっちこっちに出かけてきました。 現在の自分があるのは、パトリ君と一心同体で行動して来たし、全ての面でポジティブで、かつ充実した生き方ができたのは疑いの無い事実です。 つまり、パトリ君は、心の支えとして私の生活をエンジョイしてくれ、しかもパートナーとして豊かな大輪の花を見事に咲かせてくれました。 引退の日まであと僅かとなりましたが、つらく苦しかった出来事や、楽しい思い出など、いろんな場面が走馬燈のように頭の中に蘇ります。 初めてパトリ君と対面した日から今日までの記憶は、リタイア後も決して消え失せる事はないという感慨深いものがあります。 別れるその日まで、涙など流すまいと決意を固めていましたが、悲しい涙ではなくて、心の奥底から込み上げてくる嬉しい大粒の涙を思い存分流すつもりです。 それは、もう少し時間がたって、感傷にふける頃に惜別の情が深まるだろうと思っているのです。 パトリ君に至上の感謝を捧げたい!! ありがとう!! また、これまでに沢山の出会いや手助けなどいただいた多くの方々にも心からの謝意を表するものであります。 私の第2の人生に大きな足跡となり永遠の残光となることは間違いありません。 パトリ君と出会う以前の私は、視覚障害の現実に意気消沈していたこともありましたが、呪縛から解放された今は、それも杞憂に終わりそうであります。 そして、パトリ君の引退後、次の人生に向けて私は新たな夢探しの旅へ邁進します。 どんな困難や試練が待ち受けていても、乗り越えて行ける勇気と自信をパトリ君パワーによって、身をもって実現する事ができました。 パトリ君との生活は、私の健康とビジネスのスキルアップ向上に著しい貢献をしてくれた恩人と言っても過言ではありません。 (いや、恩犬かな?) これまでお陰様と言うべきか、双方とも大きな病気になることは全くありませんでした。 これは正にアニマルセラピーの効果というものを肌で実感しております。 それから、一日たりともパトリ君のお世話を他人の手に煩わせる事もなくやってこれました。 要因としては覇気に満ちていたという事もありますが、見方を変えると、何か不思議な因縁と思うしかありません。 ★ 人生には三つの「さか」がある。 5年前くらいから、いろんな講演会などで伝えている事・・・それは? 「人生には三つの坂があるんです。」 「上り坂、下り坂、そして・・・ まさかというさか」があるんです。 目の病気で不幸にも目が不自由となりましたが、まさかパトリ君との出会いで、今まで得ることのなかったほどの喜びがあろうとは、思ってもいませんでした。
★ 2009年3月 引退と別れ ついにこの日がやってきました。 4日、福岡の総合訓練センターにパトリ君と最後の遠出に行ってきました。 10才半にもなると、今までの歩きとは微妙なギャップが生じて、悲しいほどの歩きになっています。 パトリ君の足腰が衰えているのではなく、ハーネスから伝わる感覚的なものです。 JR博多駅の新幹線から降りて、乗り換えの地下鉄線ホーム途中で、「ヒーヒー」と泣きながらハーネスを付けたまま命令していないのに「おしっこ」をしてしまいました。 排尿は、新幹線に乗車する3時間前に済ませておいたのですが、我慢できなかったみたいです。 もう叱る言葉を失っていました。 (可哀想で仕方ありませんでした。) 程なくJR筑前前原駅で下車後、タクシーに乗車して約10分くらいで、総合訓練センターに到着しました。 玄関に入ると3名の訓練士さんにあたたかく迎えていただきました。 その後、リタイア担当の訓練士さんと約2時間、引退関係の手続きなどのお話をしました。 パトリ君は、疲れたのか? 静かに「すーすー」と寝ころんでいました。 それから、8才になるテスト犬との歩行やパトリ君とのツーショットの記念写真を撮っていただき、あっという間の3時間でした。 最後にセンター長さんとのお話で、お別れとなりました。 帰りは、訓練士さんの車に乗車し、JR筑前前原駅まで送っていただき、その後の乗換では駅員さんの連携により、ほとんど無駄な待ち時間も無く本当に助かりました。 朝の9時半に自宅を出て、夜の7時半という日帰りでした。 ハードなスケジュールの一瞬一瞬、この日の出来事は、今でも鮮明に思い出すことができます。 パトリ君と一緒に引退するという使命感なのか? 不思議に疲れなどは一切感じませんでした。
その三日後、パトリ君とのお別れがやってきました。 3月上旬の午前中とは思えないような暖かい朝でした。 余生を見ていただく(広島在住)の方にお引き渡ししました。 家族全員が犬好きなので私も安心というところです。 でも、パトリ君とお別れの時、「元気でな!」と話しかけても当たり前ですが、返事が返ってくる訳でもありません。 車に乗り込んで風のようにあっけなく去って行くのをただ呆然と眺め、立ちすくんでいる自分がいました。 「さようなら・・・達者でな・・・」 パトリ君としては、これで良かったのではと自問自答していましたが、時が過ぎるにつれて、いつも一緒だったパトリ君がいなくなると、心の中にポカンと穴が空いたような脱力感にさいなまれております。 なんか生気を失ったように力が全く出てきません。 一週間、心の中は、もやもやした状態です。 思い出すほど、目頭が熱くなって、今にも涙が溢れ落ちそうですが、何とかこらえていました。 二週間が過ぎた頃、パトリ君の元気な近況を知らせていただき、寂しい気持ちから少しの安堵の気持ちが蘇ってきました。 いつまでも感傷にふけていてはいけません。 パトリ君の出会いから引退するまでのデジカメ写真に、いつでも会うことができるのですからね。 パトリ君との楽しかった思い出は、私の生涯、決して忘れることはないだろう。 そうです ・・・ 永遠に。 それから、パトリ君から「不思議なパワー」という置き土産をもらいました。 これは秘密とさせていただきます。 ★ 最後に私が好きな言葉を引用します。 10年前、市役所を退職した同じ年(1999年) パワーと勇気を与えてくれた「燃える闘魂 アントニオ猪木さん」の引退試合の言葉でも有名ですが、実はあの「とんち」で多くの人々に知られている一休さんの名言です。 危ぶむなかれ、危ぶめば道はなし。 踏み出せば、その一足が道となり、その一足が道となる。 迷わず行けよ、行けば分かるさ。 一休宗純 (禅僧) ● 前のページへ戻る。 ![]() ● フッターナビゲーション
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