6才になったパトリック



【6才になったパトリック】




 この写真は、キャノンの一眼レフ デジタルカメラで撮影しました。
* CANON EOS kiss デジタル EF24-35mm F2.8 USM


★ 私の趣味の一つ「カメラ」について


 私の趣味の一つとしては、音楽感賞以外、カメラで風景写真を撮影することです。
 2回だけではあるが、写真の作品展に出品したこともありました。
 今では、使用できなくなった(一眼レフ)フィルムカメラが2台ともインテリアと化していますが、目が不自由になってからは、空白の歳月が流れていく寂しさを抱いていました。

 数年前に初めて、デジカメを手にしてからは、撮影する快感が蘇ったのを実感しました。
 しかし、デジカメでは、日中の液晶ディスプレイを確認するのは困難であり、フレーミングが難しいため、10枚のうち1枚か2枚しか満足に撮影できません。
 この点、失敗した画像は、簡単にデータ消去できるのがデジカメの「とりこ」になった要因とも言えます。
 画像や構図などの結果を気にすることなく被写体に向かってシャッターボタンを押すだけ、失敗すれば消せばよいのだ。
 特に「ホームページ」を立ち上げてからは、コンパクトデジカメを3台購入し、私の目の代わりとして、大いに役立てています。

 フィルム一眼レフカメラは、10年以前に購入したものを2台持っていますが、現像してプリントしたとしても、ホームページ用の画像データにはなりません。
 交換レンズも、使わないのと同じなので3本、遊んでいました。
 このため、昨年、思い切って、デジタル一眼レフカメラを購入しました。
 以前の交換レンズなどが、そのまま使用可能になりますので、ちょっと高かったですが、やむを得ない選択だったと思います。
 現在の残存視力で、ファインダーからフレーミングなども、パトリックの目と鼻の確認がなんとかできますので、コンパクトデジカメよりも撮影し易いです。
  パトリックは、カメラを向けると、不思議と不動の姿勢をとってくれますので本当に写しやすいです。
 これからも、パトちゃんの写真をパチパチ撮りたいと思っています。


★ 6才になったパトリックと、これからの私

 パトリックはもう、6才になった。
 補助犬として働ける期限は10才となっている。
 4年経過して、残り4年ということは、現在がターニングポイントというところだろうか?
 シドニーオリンピックの年に始まって、今年はアテネオリンピック。
 パトリックは、この開催中に誕生日を迎え、次のオリンピックの年には10才となる訳だ。

  訓練センターから一緒に広島に返って、ありがたいことにパトリックは、これまで大きな病気になったことは無い。
 私も同じく大きな病気などで寝込んだりしたことも無い。
 私は、それ以前、年 3,4回は、風邪などで1日又は、2日中寝込んだりしていた。私の嫌いな冬になると咳などが1ヶ月続いたりすることは毎年のことであった。
 ところが、パトリックの元気パワーをもらっている御陰で4年間、病気にかかったことは一度も無いのである。
 これは、正にパトリックさまさまというしかない。

 私にとってパトリックと一緒に生活することを選択したのは大正解であった。
 過去、視覚障害の挫折感を痛いほど味わってきたが、これも一つの試練だと思って来た。
 目が不自由になるということは、本当に不幸かもしれないが、開き直ってみると、単に目が不自由なだけで、その他は普通の人と同じではないかと思うようになった。
 趣味であるカメラ撮影・音楽鑑賞・人との会話などを普通に楽しむことができる。

 視覚障害を自認してから、自己実現の確立のためにも、これからはプラス志向で歩いて行こうと決めたのが5年前のこと。
 その第一歩が、パトリックと歩くことであった。
 振り返れば、あっという間に過ぎ去った4年間であった。
 残りの4年間、気持ちを新たに、これからの生活をエンジョイしながら一歩一歩、前進して行きたい!
 パトリック、本当にありがとう!!

 後半の4年は、どんな障壁や試練が待っているのだろうか?
 今の私には、一つずつ楽しみながら乗り越える自信がある。
 今後、どんなことがあろうとも「なにくそ! 負けてたまるか!」の精神で、猪突猛進し、道に迷うこと無く、前進あるのみである。
 また、パトリックとの思い出づくりの写真も、どんどん増えていくことだろう。


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