【訓練中の「エピソード」パソコンとメール送信】



 私は、昨年の5月から、盲導犬希望として、訓練待ちでした。
 今年の9月中旬、もう秋がきてしまったので訓練は、来年だろうと思い、それまで抵抗があった白状を購入して、少しでも目の不自由さをカバーできる安心を得ることができたと思っていたのです。
 その5日後、福岡訓練センターから、10月より訓練との連絡には、びっくりしました。その後、共同合宿のための準備に入りました。

 私は、視覚障害者のための音声パソコンサポートで、今年から「さだかね商店」を地道に自営しています。共同合宿のため、パソコンのユーザーさんや仕事関係者、身内関係に休業しますとのメールを送信しました。

共同合宿で、一つだけ問題が生じました。それは、一ヶ月休業するとしても、毎日の受信メールのことが気になって、ノートパソコンを持って行く事にしたのですが、訓練所でのパソコン活用による電話回線の使用はできないとのことでした。
 仕方なくPHSによるモバイル通信の設定が終わったのは、9月末にやっとのことで、完了しました。
 訓練中の暇な時間ができたら、パソコンでのメールの送受信をゆっくりと楽しもうと思っていたのは、大きな間違いでした。
 訓練は、想像以上に厳しいものでした。朝の6時(起床は5時半)から夜の10時過ぎまで、ゆっくりと休む暇はありませんでした。

 知人宛のメールを何回か送信しましたが、1通のメールを送信するのに文章を考えている時、はい、次は○○です、との声がかかって、中断。文章を書き終って、△△ですの声で中断・送信する際もまた中断。
 という訳で、1通のメール送信をするのに3回から5回のパソコン起動と終了の連続でした。

 30日の卒業式が終ってから、やっと5分間だけパソコンの受信ができたので、なんとか知人宛のメール(PHSの番号)を確認できた次第です。
 その後、自分の荷物を段ボール箱につめて、宅急便にしました。貴重品は、私のリュックにノートパソコン等及び、3日分のドッグフードを入れて一杯になりました。 訓練所で、お別れの挨拶をした後、前原駅まで所長さんに送っていただきましたが、
駅の駐車場で、服従訓練をして、その後は、パトリックと一緒に博多駅まで向かったのでした。

 以上、大変な四週間でございました。でも、パトリックがいるので、訓練の苦労も一生、忘れることの無い、良い思い出になることでしょう。


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