音声パソコンについて


『さだかね商店』



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 【音声パソコンについて】




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【音声パソコンについて】



 目が不自由なのにどのようにして、パソコンを活用し、インターネット検索やE-Mailを利用できるのか疑問を持たれたことはありませんか?

 さて、私は、音声パソコン活用により、目の不自由な方のサポート業として、2000年6月から、「さだかね商店」の事務所をオープンし、自衛しています。
 この音声パソコンについて説明したいと思います。


 視覚障害者は、音声パソコンが登場する前、情報伝達の媒体としては、点字に頼って、文字を読み書きしていました。
 英語で点字をブレイル(Braille)と呼びます。
 これは考案者の名前に由来しています。
 ルイ・ブライユ(Louis Braille、1809-1852)

 ブライユの点字が日本に紹介されたのは、明治13年頃のことでした。
 1890年、東京盲学校の教員であった石川倉次氏(1859-1944)が、研究を重ね6つの点で日本のかな文字48種を表すのに成功しました。

 その後、視覚障害者の文字文化は点字を中心に発展してきたのです。
 以来、数多くの点字図書が、点字図書館・点字出版所・点訳ボランティアなどの尽力によって作成され、視覚障害者の文化と生活を支援してきました。
 それと同時に膨大な書物の音訳が行なわれるようになり、主にカセットテープによる録音図書が出回るようになりました。
 最近に至っては、デイジーのCD図書もかなり普及し、視覚障害者の情報提供に寄与されています。

 一方、1983年、長谷川貞夫氏考案の「6点漢字入力機能」を搭載した「AOKワープロ」 「盲人用民生ワープロシステムの登場」により、視覚障害者は、パソコンを使って、MS-DOSの音声ワープロなどによる文書作成ができるようになりました。
 音声ワープロについては、MS-DOSパソコン全盛時、専用ハードとソフトの購入価格が、約40万円以上と非常に高価なことから、一部のマニア的ユーザーが使用する程度でした。
 このため、1994年頃までは、現在のように視覚障害者がインターネットの検索やE−メールを活用するのは、本当に夢の夢でした。

 私は、進行性の目の病気のため、加齢とともに悪くなり、視力が低下してきました。
 1997年、視力は0.3程度まで落ち込んでいたのがその後、僅か一年間で、急激に低下し、0.02以下の状態となりました。
 それまで約20年間趣味として、楽しんできたパソコンですが、ディスプレイ画面表示の文字など、読むのが困難となり、使用することができなくなりました。

 しかし、1996年に視覚障害者用ソフトのWindows版、音声読み上げ対応の「スクリーンリーダー」が登場し、その後、1998年頃、ひょんな縁により、そのソフトを仕様することになるのです。正に宿命的と思える程、タイムリーなことでした。
 お陰様で、パソコン環境が劇的に一変したのです。
 私にとっては、ポジティブな節目となる活気的な出会いでした。

 このソフトをパソコンにインストールすれば、Windows画面のテキストにフォーカスが当たっている文字情報を音声で読み上げてくれます。
 現在、このスクリーンリーダーは、視覚障害者用の主なものとして、7種類発売されています。 (*シェアウエア、フリーソフト除く)
 ただ、ちょっと高価なのが玉に傷です。

 日本語入力をする際、文字の単語や熟語の漢字変換をすると詳細な読み上げをしてくれますので、これに慣れると、パソコンのディスプレイを消してもブラインドで文章が正確に書けるようになります。

 もちろん、音声パソコンを活用するためには、ワープロだけではありません。
 1996年、墨字文書などの原稿用紙をスキャナにセットして、それを音声で読み上げてくれるソフトが発売されました。
 以来、バージョンアップによる改良や、複数の関連ソフト開発によって現在に至っては、格段に文章を認識して読み上げる精度が飛躍的に向上してきました。

 そして、低価格・高性能パソコンの発達と普及に伴い、インターネットも音声パソコン活用によって、目の不自由な方のための情報を得ることが、それまでは考えられなかったことなど、次々と可能になってきました。
 つまり、パソコンに表示されている文字や項目にフォーカスが当たっている部分を概ね読み上げてくれるので、視覚障害者向けソフトはもとより、一般の市販ソフトの使用可能範囲が広がってきた訳です。

 一つの例として私が仕事で、目の不自由な方に紹介している電子メールソフトを用いることにより、音声ガイドが、ほとんど可能のため、メールの送受信が不自由なく使いこなせるようになるのです。

 特徴の一つとして、文字列の先頭に引用マークがあれば、音程を変えて読み上げてくれます。ですから、本文を対話しているように聞くことができ、複数のメールを連続読み上げに設定すれば、パソコンから離れて、他の事をしながらでも、ラジオのように聴くこともできます。

 以上、書き足らないことは、山ほどありますが、目が不自由でも晴眼者と同じようにインターネットで得られる莫大な情報を手に入れることができます。
 また、E−Mailによるコミュニケーションや、ウエブサイトの作成で新たな情報発信により、自己主張に目覚め、パワフルにエンジョイしようではありませんか。

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