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10パトリックの写真

@表題:  パトちゃん、四才の誕生日
A撮影者: さだかね
B説明:


 ダウンした状態の横向き写真です。
 暑さのせいか? 口を開けて舌を出しています。

★ 2002年8月14日

 今日はパトリックの誕生日で四才になった。
 家族(親戚)10人で、お墓参り。パトリックは実家で留守番であった。
 お墓参りから約一時間半後、実家に帰るとパトリックは静かに伏せていた。

 時の流れは無駄ではなかった。
 家族のパトリックの印象は、「去年より落ち着きが出たね」とのこと。

 自宅に帰ってから、誕生日の写真を記念に残そうと思った。
 デジカメで12枚撮影したが、拡大してみると?
 案の定、2枚だけしか構図の良いものが無かった。


11パトリックの写真

@表題:  大人になったパトリック
A撮影者: さだかね
B説明:

 ダウンしてこちらを向いた写真です。
 両方の前足を交差するお決まりのポーズです。
 なるほど! 四才の顔になったなと思います。


『大人になったパトリック』



 いろいろな場面で盲導犬らしさを感じさせてくれるようになってきた今日この頃。
 中旬すぎになって季節外れの涼しさである。例年から比べても5度くらい低くなっているので日中の歩きも汗ばむことはなかった。

 午後二時、仕事で広島市中区富士見町の福祉センターへ赴いた。
 その帰りの出来事について

 自宅前のバス停から乗車し、約40分後、広島市役所前に到着。
 路面電車通りの市役所前の電停から、約15分歩いて中区の福祉センターで仕事の用事を済ませた。

 帰りは、電車で広島駅へ行って、そこからJRに乗車して帰宅するつもりであった。
 来た道を戻ろうと思い、路面電車の停留所へ向かったのだが、どうやら方向を間違えたらしい。
 最初からパトリックに任せたら良かったのだが・・・。

 私が目が悪くなかった頃、この辺の道をあまり通ったことは無い場合、建物の看板とか住居表示板を確認すれば、大体の予測はついたものだ。

 しかし、現在の残存視力では、そのように確認することはできないのだ。
 10分位歩いただろうか? 電車通り付近に来ているはずなのだが、様子が違うようだ。
 このまま進めば遠ざかるばかりだと思った。

 仕方なく通りがかりの人に尋ねることにした。
 紙屋町経由の電停まで行けば後は、広島駅行きに乗車すればいいのだ。

 「済みません、電車通りは、どっちの方向ですか?」と、おばさんに尋ねた。
 すると、「ここを真直ぐ行って、次の信号を左にずーっと行けば電停ですよ」と言われた。
 私は少し安心して、そのとおりに10分位歩いただろうか?
 なるほど! 路面電車のブーン、ガタンゴトン、ブーンという音が聞こえてきたのだが、この付近の道路はゆるやかな傾斜になっているようだ。
 ここで、紙屋町経由ではなく比治山経由の電停に来たのを実感した。
 これは目的の紙屋町経由ではなかったのだ。つまり、西方向に歩いていたつもりが東方向に歩いていたのである。

 おばさんに電車通りはどっちと簡単に尋ねたのがまずかった。はっきりと紙屋町経由と言うべきところであった。これはいつもの悪い癖が出たのだ。

 まあ、ここまで着たら電車に乗るより、歩いたほうが近いのであるが、それでも広島駅までは、約20分かかると思った。
 結局、帰り道から電車に乗らず歩いて広島駅に行くのには、この方が最短コースであった。
 幸い、8月下旬というのに、あまり暑さを感じなかったので引き続き歩くことに苦痛はなかった。。

 ここからは方向音痴の私が命令するよりもパトリックの歩きお試すことにした。
 というより、本当の気持ちはパトリックに任せることにしたのである。
 交差点が何箇所かあったが、パトリックは右、真直ぐ、左と無心に歩いていた。
 もちろん、パトリックは初めて歩く道であったのだが、自信に満ちた力強い歩きであった。

 途中、ちょっと心配になったので、交差点の手前で通りがかりの人に尋ねることにした。
 「広島駅の方向はどっちでしょうか?」

 「そのまま、この横断歩道を真直ぐに歩いたらいいですよ! お気を付けて・・・」と言われた。
 若い好青年だったようである。

 なんと! 間違えてはいなかったのだ。
 それからパトリックには「帰るよ」とだけ命令した。

 やがて広島駅前の地下道に着いた。躊躇することはなく下りのエスカレータで地下道の広いフロアから少し歩いて、八段くらいの階段を上がり、少し曲がって、また昇りのエスカレータへ・・・。

 パトリック! お見事!!
 広島駅に到着したよ! これは凄い!! 盲導犬って凄いんだ! と、妙な驚きだった。
 約40分かかったが、目が悪くなかった頃でもこのくらいの時間はかかる。
 電車代が助かったことよりもうれしさと驚きと感動であった。

 これからは、もうお前にお任せだよ!

 ありがとう、パトリック!!



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